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第751話
「遥登、目ぇ開けてみ」
鼓膜を震わせる優しい声に恐る恐る開けると、画面いっぱいに映し出される排泄器。
一瞬見てしまったそこはローションでテカり、男を受け入れる事を覚え僅かに体内の色を映していた。
すぐに目をきつく瞑り直したがそれでもしっかりと脳裏に貼り付いたその卑猥な色が離れない。
…っ!!
俺…、あんな…
「俺の可愛い遥登、見てくれよ。」
「趣味がっ、悪い、です…っ」
「褒め言葉として受け取っとくな。
遥登、自分のけつなんか見る機会ねぇだろ。
よく見てみ。」
『好きなくせに。
あー、こんな締め付けてといてナニ期待してんだろうな。』
突然陰茎をきつく捕まれ身体が跳ねた。
先走る液体が長岡の手を汚していく。
「いっ、」
「見てみろって。
俺の入ってくぞ。
ほら、入ってる…、あー、入った。」
「…ぁ……ぁ……、もう、許してく、だ、さい…」
「じゃあ、見てどうなってんのか俺に教えて?」
「ん、んっ…」
膝頭を擦り合わせなんとか刺激から逃れようとするが、逆にどんどんもどかしくなっていく。
長岡に教え込まされた身体は絶対の刺激が欲しいとあさましく疼きだす。
下っ腹が痛重い。
恥ずかしいのに、見たくないのに、それなのに…
「まさむね、さんの、…が……俺の、なかに…、はいって、ます…」
「なかって?」
「あ…な、る」
「へぇ。
アナル、ね。」
カァァッと身体中を巡る血液が熱くなり、鼻の奥がツンと痛む。
小さな器官を目一杯拡げてあさましく恋人のモノを銜え込むソコは自分が見てもいやらしく卑猥。
それに、最中の恋人の声は甘く掠れていていやでもあの快感を思い出す。
「そうか。
アナルな。」
指を1本差し込まれ背後で手錠が金属音をたてた。
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