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第841話
もぐもぐと食事を進めながらも、さっきから頭を占めている事がある。
口に出そうか迷う話題。
だけど、気になって仕方がない。
「……あの、なんで、我慢してたんですか。
そんな忙しかったんですか。」
「好奇心。」
「好奇心?」
「そ、好奇心。
深い意味はねぇよ。」
ガラスープの素に冷凍のネギとお湯を注いだだけのスープを飲みながら、なんて事ない様に言うが好奇心で2週間も我慢出来るものだろうか。
「オナ禁だろ?
違ったか?」
「そう、です、」
「それにしても、久しぶりの射精やっべぇのな。
腰痺れた。
オナニー覚えたての餓鬼かってな。」
感慨深そうに言ってる事は大分変態的だ。
「遥登ん中きもちーし反応可愛いし入れただけで出そうだった。」
「い、言わなくて大丈夫ですっ」
「んだよ。
感想きいてくれよ。」
「遠慮させてください…」
眉を下げれば反対に長岡は楽しそうに笑う。
久しぶりの恋人の笑顔に三条はずっと表情を和らげていた。
三条にこんな顔をさせられるのは長岡だけ。
会えなかった時間を埋める様に食事をしながら、のんびりしながら、沢山の話をした。
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