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第865話
雁首へと走った刺激に自分でもいやらしいとわかる鼻にかかった声が漏れた。
恥ずかしい。
恥ずかしくてたまらない。
だけど、それが気持ち良い。
「ん…ッ、……、…」
「はーると」
「……は、い」
きもちいとこ
好きなとこ
カリ裏と、先
親指でソコを緩く刺激すると自分のモノにも同じ刺激が走る。
そこ…っ
もっと、
ぐりっと指の腹で押すと自分の陰茎もぐりっと押された。
手が止まらない。
好き、好き、とそこばかり強請っていると長岡の楽しそうな声が降ってくる。
「本当にカリ裏好きだよな。」
「…ぁ……、…っ…」
とろんとしはじめた三条は気持ち良さそうに目の端を赤くし快楽に酔う。
ここまでくればもう射精まで抵抗は薄いだろうと長岡の思うツボだった。
先走りを塗り込む様に上下する冷たい手。
自分のじゃない息遣い。
手の中で脈打つ長岡のモノも自分を煽る。
玉がきゅうきゅうと競り上がってきた。
きもち…
も、出そう
出ちゃう…
「イ、く…イきた、い、です…」
「ん、出しな」
「手ぇ、はなし…よごしちゃ、」
「汚してくれよ」
掠れた声に後孔がきゅぅっと絞まると同時に鈴口を親指の腹で抉られ快感が脳天に走った。
「…ぅ"…ん"」
どぷっと長岡の手に吐き出される白濁をぼーと眺める。
冷たい手を汚す汚い欲。
射精の気持ち良さに頭に霞がかかるが、そんな事お構い無しに長岡の手はとまらない。
残滓を搾られ、腰が逃げる。
「…は、ぁ……はぁ…っ、」
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