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第974話

「んなもんか。」 下半身に顔を埋めていた長岡が乗り上げてきた。 綺麗な顔も、引き締まった逞しい身体も、自分に欲情してくれていると解る陰茎もすべて目の前に広がっている。 格好良い 好き 大好き 愛してる 長岡への思いが込み上げる。 「入って良い?」 「ん、ください…、正宗さんの、ほしー…です。」 顔を隠しながら絞り出した声に長岡は笑った。 精一杯のお強請りだと分かってくれているのだろう。 顔にかかる髪を耳にかけながら、三条の好きな低くて甘い声で囁いた。 「入るから、息詰めんな。」 「…、…ん…ん…」 内腿がびくびく震える。 痛みや不快感からではない。 気持ち良くてだ。 「すげぇ鳥肌。 寒いか?」 「ち、が…っ……、きもち、からぁ…」 「あぁ、良かった。 寒かったら言えよ。 ふとん被ってしような。」 自分の顔の良さを理解していないのか雄くさくだけど蕩ける様な顔を見せる長岡の首に腕を回した。 これ以上顔を見ているともっと淫らな事を言ってしまいそうだ。 「はい。 あ、の…」 「んー? どうした。」 「…あの…、う、動いて、ください、」 「ん、沢山きもちくなろうな。」 耳元でリップ音が聴こえると律動がはじまった。

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