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第991話

文化祭の前日準備を済ませると辺りはすっかり暗くなっている。 長岡は玄関前まで生徒を見送ると準備室で軽く仕事を進めた。 流石に今日は小論指導は休みだ。 ノートパソコンのキーボードを叩きながら視界に入るカレンダーにぼんやりと意識を向けた。 決まりはじめた推薦。 模試の結果がどうだ、テストの結果がどうだ、学校では殆ど頭をフル回転させている。 本心のままに動くのはトイレでの逢い引き位か。 これもセーブしている方だ。 学校でセックスは久しくしていない。 …いや、普通はしないのだろうが。 だが、あの恋人は中毒性がある。 盲従し男心を擽り、時々見せる色っぽい顔も下半身を直撃する。 普段の品行方正な優等生の姿とのギャップも相まって下半身はすぐに熱を帯びる。 えろい顔すんだよなぁ 帰ったらヌこう… 溜まりすぎてて頭錆びてんだ 小さく吐いた息に気付いた向かいの席の教師に帰宅を進められたが、あと少しだと仕事に向き直った。

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