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第1093話
「そうだ、遥登。」
「はい?」
チュゥ
「今年初キス。」
綺麗な顔を無邪気に綻ばせキスをしてくる恋人に三条もふにゃっと笑う。
「ほら、もっかい。」
鼻が触れ合う近さで笑い合あい、また唇をくっ付ける。
飽きずに何度も何度もくっ付けていると長岡から口を開けの合図があった。
薄く開くとすぐに入り込んできた舌に良い様にされ鼻にかかった声が漏れる。
正宗さんとのキス、きもちい…
三条が呼吸出来る様、時々口を離し角度を変えてまた触れてきた。
「待って…くだ、」
頬に触れる冷たくて大きな手。
親指が頬を優しく撫でる。
その手に手を重ね、待ってと伝えると口を離してくれた。
「どうした。
息出来ねぇ?」
「俺からも、したいです…」
「ん、どうぞ。」
やわらかく笑われ、照れを隠す様に視線を逸らせてしまったが優しく撫でる手はそのまま。
今年もうんと甘やかせてくれるらしい。
「失礼します。」
チュ
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