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第1150話
勉強をしながらもどこかぼんやりしてしまう。
恋人は授業中だろう。
一昨日、昨日とあんなにくっついていたのに、今は1人。
炬燵の天板に頬をくっ付け、テレビを眺めた。
ニュース番組は有ること無いことあれが正義だこれが悪だと口論している。
朝からそんなものを観たくない三条はテレビを消すと、洗濯機を回しに行った。
母親の腹もふっくらしてきて重いものを持っているとヒヤヒヤする。
優登の時は自分もまだ幼く、手伝いより自分の事を自分でするのが良いところだったが、今は違う。
出来る事は出来る限り手伝いたい。
勉強の気分転換にもなるし丁度良い。
洗剤を入れ、運転ボタンを押すとフローリングワイパーを持って家中を歩く。
それが終わったら風呂を掃除して、洗濯物を干して少し休んでから勉強しよう。
何かしてる方が早く時間が過ぎていく。
俺だけ休みってつまんねぇな
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