1273 / 1273
第1273話
飽きる程キスをしても足りなくて頬や額、目蓋にキスをされ、三条もし返す。
茶けた髪にもキスをすると長岡はとても穏やかに微笑んだ。
その顔は驚く程穏やかであたたかくて、そして綺麗で。
長岡はソファから床へと腰をおろすと、三条の足を手にとった。
必要な肉さえついていない足。
「正宗さん…?」
チュ…
長岡は三条の足の甲にキスを落とした。
自分が何時の日かしたように。
すべてを捧げたあの日のように。
「遥登、愛してる。
一生可愛がってやるよ。」
「はい。
一生可愛がってください。」
ともだちにシェアしよう!