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第1272話

さっきの淫靡な音から一辺ドライヤーの音が響く部屋で、三条はソファの上で長岡から髪を乾かされていた。 精液のにおいから清潔なシャンプーとボディソープのにおいになり、乾いた精液がこびり付いていた身体も清潔さを取り戻す。 マッサージする様に丁度良い力加減で揉み込まれる。 気持ち良くて目を閉じてしまいそう。 「うし、こんなもんか。」 「ありがとうございます。」 「遥登のにおいあんましねぇな。」 「俺は嬉しいですよ。 正宗さんのにおいでいっぱいです。」 三条の肩に顎を乗せた長岡はするりと腹に手を回し引き寄せた。 内臓に触れられそうな身体だが、子供体温で心地良い。 「そんなえっちな誘い方はどこで覚えてくんだ?」 「誘い方って…、」 「やぁらしい誘い方。 やっぱ若ぇと回復も早ぇな。」 それはこっちの台詞だと思う。 抱き締められながら少し仮眠をとったが、多分恋人は寝ていない。 自信はないがずっと背中を擦られていた気がする。 寝て体力の回復もなしに自分を浴室まで誘導し甲斐甲斐しく世話をしてくれた。 いくら受け入れる側の方が体力消費が激しいといってもあれだけ激しい運動をしていてだ。 「正宗さんは、まだ体力有り余ってる感じがするんですけど…」 「もう精魂尽きたよ。 今日はもうコスってもなんも出ねぇ。 搾り取られた。」 あつくなる頬を隠す事も出来ずにいると耳元でリップ音がした。 「遥登、キス。」 ぱっと顔色が良くなった三条は振り返り、触れるだけのキス受ける。 それから、舌を甘く噛まれ上顎を擽られ存分にキスを堪能していく。 唇を触れ合わせるだけでこんなにしあわせになれるなんて単純だと思うが、単純で良かったとも思う。 呼吸の為に一旦口を離すと唾液が糸を引いて繋がった。 それが切れるとまたうんとキスする。

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