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第9話
近づくと三条はびくりと肩を震わせた。
かわい
その可愛い教え子の腕を掴むと自分の頭よりも上に引き上げる。
細い身体は自分の力に勝てず引き上げられた。
ボコッとペットボトルが床に落ちて転がり、同じ様にバランスを崩した三条を机に押し倒す。
あの目は、男を欲しがる色を濃く見開き俺を見る。
俺しか視界に入らなければ良いのに
目玉を抉ってやりたい
監禁してやりたい
1日中自分の事だけを考えさせたい
自分だけのものにしたい
醜くどろどろとした感情は止まることを知らない。
三条の喉からひゅっと息を飲んだ音が聴こえた。
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