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第22話

三条を玄関先に腰かけさせ頭をくしゃりと撫でると、三条の母親と軽く話をする。 成績も良い、クラスでも友達と仲良くしている。 当たり障りのない担任と保護者の会話。 本当にご迷惑おかけしました。 ありがとうございます、と菓子折りを渡そうとする母親を断り三条に声をかけた。 「三条、 またな。」 ぼけっとしていた三条の目が熱を孕み自分を見据えた。 また、な また

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