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第40話

誰か…たすけて… でも、こんな姿見られたくない… …来て欲しくない… 「ちゃんと続けてお願いしてごらん?」 泣きたくないのに涙が溢れる… 悔しい… 泣くのさえ悔しい。 この男に心を掻き回されていると伝えているようなものではないか。 それなのに、次から次へと涙が頬を伝い顎を伝い床を濡らす。 「お、おしり、の…ろ、ったぁ…とって、くだ、さい…。 …おねがい、します…。」  少し間が開いた。 うーんと渋い声が聴こえ、長岡は立ち上がる。 「まぁ及第点か。」 「…ぅっ…ひっくっ…」 また踏み付けられるんじゃないかと縮こまりなるべく長岡から身体を隠した。 痛かった。 痛いのに、イってしまった自分の身体がおそろしい。 全部、この男のせいだ。

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