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第1話
10年前ーーー
君を永遠に失った・・・
あれから、僕は今も一人・・・
僕の腕の中に残ったのは
『sub rosa』君だけ・・・
でも僕には何者にも変えられない君の心だと思っている。
今日も僕は君への愛の讃歌を歌い続ける。
憶えているのは僕だけでいいんだ。
君と愛し合った記憶は、体が覚えている。
色褪せることなく、今もあの頃のままなんだ。
ただ最後に僕を呼んだ君の声は「葉山」だったのが寂しいだけで、それ以上の感情はなかったよ。
だから、もう一度・・・
僕の名前を呼んで欲しい・・・
それが今の僕の夢・・・
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