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調教の先にあるもの?

バリバリ 破壊音に意識が呼び戻された。 ドアが蹴破られたのだ。 「ユウジさん」 転がるように入ってきたのは、ユウジ。 その後ろにタローもいる。 護衛男がベッドからおり、全裸のままターゲット男と俺を隠すように目の前に立ち塞がった。 「何だっ! お前たちはっ!!」 その巨漢の後ろからターゲット男が叫ぶ。 「俺達は強姦屋。お前の飼い主から再び依頼を受けた」 そこに、タイミングよく着信音。 護衛男がワンコールで応対する。 「……はい…………はい………………承知しました」 電話はすぐに終わった。 ユウジの言葉の通り、飼い主からの指示だったのだろう。護衛男は、不本意な様子で壁際に身をよせた。 ユウジが男を押し退けるようにベッドに近づいた。 心配そうに俺の顔を覗く。 大丈夫。 目にメッセージを込めてユウジに頷く。 ちゃんと来てくれた。 もう、大丈夫。 ユウジはホッと息を吐き、俺の髪をクシャリと撫でた。 いつものユウジの香水の匂いが鼻を掠めた。 安堵で全身の力が抜ける。 理屈じゃない。 一緒に過ごした日々が積み重なり、安全地帯だって体に刷り込まれている。 絶対に守ってくれる。 だから、この人の隣だと理屈なしに安心できる。 俺の髪を撫でていたユウジの視線が胸で止まった。 「……クソッ、許せねぇ……」 乱暴な言葉。 いつもヒョウヒョウとしているユウジのこんな言葉を聞いたのは初めて ユウジは眉間にシワを寄せて、乳首に突き刺さったままのニードルを引き抜いた。血が滲みでた。そこに唇を寄せる。 腫れてしこったそこをチュッと吸われた。 思わず艶かしい声が出る 「っ、あっ」 熱をもったそこに冷たいユウジの舌が絡む。 とんでもなく気持ちがいい。 もっと吸われたい。だけど、続けられたら中心が大変なことになりそう。 吐精をユウジに見られるなんて恥ずかしすぎる。 そう思うと余計に欲望がムクムクと立ち上がりはじめた。 本格的な兆しに下半身をモゾモゾとする。 ユウジが舌打ちをして乳首から口を離した。 すっと身を離す。 まるで怒っているみたい。 まさかね? 怒る理由がわからない。 「行儀の悪いネコだね? しつけが足りなかったみたいだね? しつけ直さなくちゃね?」 怖い。 冷え冷えと凍る声。 いつもの口調だけど、明らかに温度が違う。 やっぱり怒っている。 この人、武闘派のタローよりも怖い人かも。 タローが耳許で囁いた。 「悪い。説得に時間がかかった。大丈夫か?」 「うん。タローさん、ありがとう」 タローもユウジと同じように俺の頭をクシャリと撫でた。 完全に子供扱い。 でも、それが気持ちいい。 「今の電話はオヤジからか? 内容は?」 護衛男の代わりに答えたのはタロー。 「お前は、この男に払い下げられた。この男の巨根で流血にならないように拡張するのが今度の依頼だ。孔という孔を拡張してやる!」 タローの腰にくる低音にごくりとターゲット男と護衛男の喉が鳴る。 「さあ、始めようか?」 護衛男のモノは、すでに期待で角度はMAX。 本当に胎児の頭くらいの大きさ。 「アーーーッ!!」 ターゲット男の甘い絶叫が響いた。 ユウジが手に持っていた毛布を広げた。 それで、俺の体を包む。 抱えるようにしてベッドからおろした。 「俺……」 「言わなくていい。わかっているから……帰るよ?」 「……いいの? ……帰っていいの? 俺、ずっと、騙してた…………俺に関わると迷惑をかける……」 ユウジの両手が俺の頬を包んだ。 その暖かさに視界がボヤける。 「聞こえなかったみたいだね? もう一度いうよ? 帰るよ、ゼン? 俺達の家に」 こんなに長いこと一緒にいてて、初めて名前を呼ばれたことに気付く。 この人は、最初から俺の事情を知っていたんだ。 知ってて、一緒に過ごしてくれていたんだ。 「……うん……帰る……俺達の家に」 頬を伝う涙を親指で拭いながら、ユウジがにこりと微笑んだ。 その笑顔に胸がキュンとする。 「俺、ユウジさんのこと……」 「あーー、大きいっ!! 壊れる、壊れちゃうっ!!」 「壊れねーよ! ほら、大きな口を開いてくわえこんでるぜ」 「あ、坊っちゃん……坊っちゃんの孔に俺のチンコがっ!! 夢のようだっ!!」 「ほら、動いても大丈夫だ。動いていいところを突いてやれ」 「アーーーッ」 「坊っちゃんっ!!!」 感動的な場面にそぐわない淫猥なBGM。 やれやれ。 俺とユウジは、ターゲット男を組敷いているタローと護衛男を残し、地下室をあとにした。

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