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第9話

「……お主、勇者のくせに魔王の私が好きなのか?」  まさかとは思うが、そんな事有り得ないだろう。  私は勇者の、人間の敵なのだから。 「悪いか!!」 「悪いだろ」  誰がそんなもの歓迎する?  誰が得する? 「仕方ないだろ!? 初めてあんたを見た時……あまりに綺麗で一目惚れしたんだから!!」  一目惚れ……?  勇者が? 私に? 「オレだって戸惑ってるんだ! あんたはオレより強いのに全然殺そうとしないし、それどころか手のひらで転がされてる! でもっ……会いたくてまたあんたの城に行ってしまうっ……!!」

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