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第148話

「アキラ…」 スッと唇にキスをしながら、アキラの腰を引き、繋がりを外すみずき… 「んッ…」 その動きにも小さく息をつくアキラ。 「平気か?」 のぼせてない?とやや心配して聞いてしまう。 「ん、大丈夫…」 アキラは満足したようにみずきに寄りかかり瞳を閉じる。 「アキラ…あがろう?」 身体を寄せてくるアキラを可愛く思いながらそっと促す… 「ん、ちょっと眠たくなった」 みずきを見上げぽそっと答える。 「大丈夫か?」 そんなアキラを心配して顔を覗き込むが… 「大丈夫、出よっか」 アキラはいつもの可愛い笑顔を向けてくる。 「あぁ…」 そんなアキラにドキっとしてしまうが… バスタブから上がるアキラを支えながら自分も上がるみずき… ざっとシャワーを浴びて脱衣場に出る。 「さむ~」 脱衣場は冷えるらしく、アキラはその言葉を繰り返しながら、バスタオルで身体を拭いている。 みずきは、まずアキラの背を拭いてやり、自分も身体を拭いて、寝るとき用の服を素早く着る。 そしてアキラを手伝おうとするが、だいたい自分で着ている。 アキラは黒いパジャマを持ってきているのでそれに着替えている。 様子を伺いながら見守るみずき。 アキラは着終えると、そのままキッチンに行き、温かい飲み物を作ってソファで飲むのが風呂上がりの習慣。 ついでにみずきにも作って来てくれる。 今日はホットレモンティー。 「はい」 「ありがとう」 飲み物を受け取り一口飲んで… 「髪拭くよ?」 隣に座って休むアキラ… 髪にタオルをかけたまま拭いていないので、さり気に拭いてやる。 「ん、ありがと」 淡い栗色の髪を拭き終わり… やや眠そうなアキラを抱き寄せ、優しく声をかける。 「すぐ寝るか?」 「ん…そうだな、これ飲んだら寝よっか」 そう、少し首を傾げるように微笑んで答えるアキラ…

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