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第26話

「なぁなんでお前一人でこんなところで食ってんの?いじめられてんのか?」 「違います あまり調子がよくないので」 「ふ~ん……あんまそうは見えないけどな」 彼はズケズケと浬の心の中に入ってくる こう言うのは苦手だ どうかわしていいのかも分からない しかも勝手に人の弁当までつまんでくる 早く弁当を食べて外へ戻ろう そう思ったが外がさっきとは変わって若干陽が射してきた だがこの男といるよりはマシだと保健室を出ようとするが彼が浬の腕を掴んできた 「お~い、何処行くんだよ 調子悪いんだろ?だったらここで休んどかないと」 「大丈夫です もう良くなりましたので」 この男と関わりたくない 何とかここを出ようと考えるがそうさせてはくれない 「お前ってさ、綺麗だよな 最初女かと思った、華奢だし」 「…………っ!!」 彼は浬を引き寄せ保健室のベッドへ押し倒した そして服の下に手を滑り込ませてきた 「本当に男なのか確かめてみようかな」 「――――っ!! 止めろ!!嫌だ!!」 そう言って服を脱がせようとしてくる 浬は何とか抵抗し彼のもとから抜け出しドアの方へ向かいドアに手をかけた しかしバンと男が手をつき壁ドンのような形になる 「なんで逃げんだよ」 「ぁ………」 そして男は浬の頬を手の甲でつっと撫でる 怖くてただ男のいいようにされズボンに手をかけられはっとなり抵抗する そしてここで浬の中の何かがぷつりと切れる 昼休みももう終わる頃 浬がまだ戻らないと彼のクラスメートの人達が話している この後すぐ借り物競争が始まるのだ 女子が浬が体調が良くないと保健室に言った旨を伝え先生が誰か様子を見てこいと言う 「あ~じゃあ日向、お前競技終わったし見てこい」 「え、俺?」 「何か問題か?」 「……いえ」 先生に言われ渋々保健室へ様子を見にいく 正直凄く嫌だ 何故自分が浬の様子を見に行かなければならないのか、それに浬の病弱なんて嘘なのに それにしても何故戻らないのか少しだけ気になっていた 保健室に着いてドアを開けた そしてそこで驚愕の光景を目の当たりにする 「んだよ、これ………」

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