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第6話*
「うう……っ! ん、ふ……うっ……!」
敏感な粘膜を擦られ、生理的な涙が滲んでくる。内頬を撫でられ、逃げ回る舌を絡め取られ、唇の端から唾液がこぼれ落ちた。
苦しみに眉を顰めていると、突然、口内を弄っていた触手の先端から妙な液体が迸り、喉の奥に叩き付けられてしまう。
「う……っ!」
反射的にそれを飲み込む。特にこれといった味は感じなかった。
だが、それが食堂を通った途端、全身の血液がぶわっと温まったような気がした。
(な……何……!?)
身体が熱い。肌がざわざわと粟立ち、下半身がひとりでに濡れ始める。まだ直接刺激されていないのに後孔がひくひく収縮し出し、繊細な内襞が切なく疼いた。
早く中に刺激が欲しい。太くて硬いものに思いっきり貫かれたい……。
(っ……! だ、ダメだ、そんなの……!)
そんな考えが芽生えた自分に愕然とし、夏樹は必死に首を振った。
ここで流されてしまっては、この触手たちの思う壺だ。生身の人間に犯されるならともかく、こんなわけのわからない植物に弄ばれるなんて耐えられない。
口を塞いでいる蔦を吐き出し、腕に絡み付いている触手を引っ張りながら怒鳴る。
「放せよっ! これ以上変なことしたら、お前ら全部燃やしちゃうぞ!」
一瞬、植物が緩んだような気がしたが、その程度で怯むヤツらではなかった。
それどころか、「やれるものならやってみろ」と言わんばかりに、ますます複雑に絡まって来た。
「っ……あっ!」
剥き出しの胸を蔓で押さえられ、くびり出た突起をそっと撫でられる。そうかと思えばキュッと摘まむように引っ張られ、夏樹は背中を反らして喘いだ。
「だ、だめ……やめて、触らない、で……っ!」
刺激を与えられる度に全身から力が抜け、脳が官能で支配されていく。感じちゃダメだとわかっているのに、制止を訴える言葉さえもおぼつかなくなっていき、溜まっていた涙がポロポロとこぼれ落ちた。
ああ、嫌だ……! 先生、早く帰って来て……!
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