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第8話*

「は……あ?」  ところが、荒っぽい息を吐いている夏樹の両脚に、別の蔦が絡み付いてきた。ぐいっと足首を左右に大きく割り開かれ、弛緩していた身体が一気に強張る。 「う……嘘……!?」  脚の奥に潜んでいた蕾が疼痛を訴え、早く太い触手で貫いてくれと勝手にひくひく震え始める。身体の内側から掻痒感が広がっていき、もうなんでもいいから硬いものを挿れて欲しい衝動に駆られた。  そんな自分にも、夏樹は愕然とした。 (嫌だ……!)  このまま植物を受け入れたら、俺は一体どうなってしまうのだろう。知らない男に犯されるのも怖いけど、植物は話が通じない分、余計に恐ろしく思える。  恐怖で奥歯をカチカチ鳴らしていると、太い触手がぬめった自身を擦り付けるかのように臀部に纏わりついてきた。そしてぱっくり割られた双丘の狭間にすべり込み、震えている秘蕾をわざとらしく擦ってきた。  入口を広げるように摩擦され、夏樹は欲望と理性の間で悶絶する。  挿れて……挿れないで……、触って……放して……、犯して……助けて……! 「んっ、ふ……あっ!」  そんな心情を知ってか知らずか、触手がじりじりと肛門に圧をかけてきた。  既に綻びかけていた蕾は涎を垂らしながら口を開き、待ってましたと言わんばかりに勝手に触手を飲み込んでしまった。 「っ……ああぁっ! はあぁあん!」  ずぶずぶと一気に最奥まで貫かれる。触手自体にぬめりがあるので、ほとんど抵抗なく腹の底を突き上げられた。  狭い小径をぐぅっと押し広げるように圧迫され、柔らかな襞を強く擦られ、弱い箇所をゴリゴリ抉られる。まるで夏樹のいいところを知り尽くしているみたいに、感じるところばかり攻められてしまう。 「あ……あっ、いや……あぁっ!」  しこりになっている部分を突かれ、夏樹はびくんと肩を震わせた。  尿道に入り込んでいる蔦にも前立腺を刺激され、目も眩むような快感に襲われる。一瞬気が遠くなり、全身ががくがく痙攣した。全身が溶けてしまいそうなくらい熱く、頭が白く痺れて思考が霧散していく。

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