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第9話*

「は、ひ……だめ、また……イ……ッ!」  途切れない絶頂感。甘い痺れに飲み込まれ、溜まった欲望を解放することもできないまま、ただひたすら快楽の海で溺れ続ける。  そんなイきっぱなしの状態でも、触手たちは一切容赦がなかった。  肉筒の弱点をこれでもかと突き上げられ、腹の底を抉られ、尿道まで蔓に犯される。もう何をされても感じてしまい、ぜいぜいと喘ぐ唇から飲み込み切れなかった唾液が喉を伝い落ちた。 「……っ!?」  その時、身体の中でドクンと触手が脈打った。下半身に埋め込まれている植物が小刻みに震え出し、はち切れんばかりに膨れ上がった。  直感で気配を察し、夏樹は激しく首を振った。 「だ、だめ……! 中はだめ、出さないで……っ!」  だが植物にはそんな悲鳴も通用せず、ぐっ……と最奥を突き上げられた途端、腹に向かって熱い液体を放出されてしまった。 「あぁ――……っ!」  奇妙な感覚が腹の中に広がっていく。粘性のある体液に似ているが、つぶつぶしたスクラブが混ざっているような気もした。もしかしたら、植物の「種」が混ざっているのかもしれない。 「あ……うそ……だ、いやぁ……!」  信じられない。こんな植物に内側まで穢されてしまうなんて。市川以外の熱を注ぎ込まれる羽目になるなんて……。  すっかり心が折れてがくりと頭を垂れていると、後ろを嬲っていた触手が力を失って体内から出て行った。  ようやく下腹部の圧迫感がなくなり、ホッと胸を撫で下ろす。  ああ、よかった……やっと終わった。これでもう解放されるんだ……。  ……ところが。 「っ!?」  安心したのも束の間、抜けていった触手とはまた別の触手が、今度は二本まとめて後孔に近づいてきた。  太さの違う二本の蔦がねじれながら尻を掻き分け、だらしなく口を開けていた肛門に割り入ってくる。 「あっ!? いや……ああぁっ!」  空っぽの肉筒を再び太いものでいっぱいにされ、夏樹はあられもない嬌声を上げた。

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