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 溶かされるように熱い舌が口内をまさぐった後、首筋を伝っていく。手は柔らかく胸から下腹部へと向かっている。もう一度形を成してきているところを避け、脇腹から腰をゆっくり何度も辿る。緩やかに触れられた体がゆるりと波打ち始める。 「…ぁ…んっ…佳純…」  その間も唇と舌が弱い首筋を濡らし、喉を反らせる。突き出した喉仏を優しく指で撫でられ、甘い息を漏らした。 「聖さん、肌のキメ細かくて腰とか細いけど、こことか肩とか結構しっかり男っぽいよね。手も指長くて大きいし。麻生さんの体、俺、好きだよ」 「…ぁ…佳純…、俺、あれから…ずっと男とは何もないんだ…だから…」 「わかった、優しくする」  手塚は意外な顔をしていたが、間を空けず、迷いなく言った。 「…俺、さっき、ひどくした?」 「何も…。ただ気持ちよすぎて…、お前のことどんどん好きになってたから、やっとお前とって思ったら興奮しすぎただけ…あんなの初めてで…」  優しい男が心配そうな顔を和らげ、ちゅっと可愛らしい口づけをくれた。 「可愛いこと言ってくれちゃって。俺、ほんとに優しくできるかな」  もう一度唾液を交換し、そこからまっすぐ顎から喉へと手塚が舌を落とし始める。鎖骨の間、胸を通って臍…下方に向かってラインを辿っていく。麻生はもうすぐ届く場所がわかって身悶えた。  腰の下に手塚の逞しい片腕が差し込まれしっかり抱かれ、もう逃げられない。  逃げるも何も下腹部で麻生のものはすでに期待に濡れて情欲を見せつけるように立ち上がっている。なのに『もう逃げられない』と思って自ら腰を愛おしい男に向かってはしたなく突き出す。  兆すところに指が絡められ、丸みのある先端に唇がつけられる。先走りとさっき麻生が放ったものが混じる粘液を、艶かしく舌で舐め取られるのを見てくらくらした。手塚がさっと拭き取ってはくれていたが、まだ青くさい味が残っているはずだ。そんな事なんでもないかのように自分の精液で濡れて光る唇が屹立を飲み込んでいく。 「んっ…あ…ぁっ……」  自分がした時は手塚がひどく恥ずかしがるのがよくわからず、恥じらう様子が可愛いなと思ったけれど、逆にされると気持ちが少しわかる。  綺麗な男が自分のものを口いっぱいに咥えこむ姿は刺激が強すぎる。気持ちよさに視覚的な興奮が混じって、恥じらいながらも腰が揺れてしまう。  腰の下に畳まれたタオルケットを敷いて高く上げられ、見せつけられるような体勢になっても、快感にとろけ出した場所を晒したまま足が閉じられない。  絶えず喘ぎながら、長らく性交には使われていない奥がどくどくと疼き始める。その入り口に舌を這わせられると体が喜ぶのがわかった。 「やっ…佳純…っ、あんっ…あぁ…」  そんなところを舐められるのは嫌なのに、嫌じゃない。舌で優しく押し開かれるのは気持ちいい。秘部の周りの下尻を両手で捏ねられ、積極的に足を開いていく。硬くした舌先が内側に潜り込んできて、ごく小さな箇所への刺激が身体中に広がり、びくりと腰を跳ねさせた。  佳純…と名前を呼ぶとすぐに指を絡めて応えてくれる。

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