24 / 28

7日目・1

気付いた時には、体が熱かった。 腹の奥から熱が生まれ、ゾクゾクとした甘い快楽が神経を走る。 前にも使われた薬のせいだと、おそ松は直感した。 「うぅっ!?」 バチンッと左頬に衝撃が走った。 思いきりひっぱたかれた頬は、赤くなりジンジンと痛い。 「痛い」と言いたかったが、おそ松は何も言えなかった。 何故なら、タオルで口を塞がれていたからだ。 そして、何も見えなかった。 目隠しをされていたからだ。 取りたくても、両手は頭の上で拘束されていた。 バチンッと今度は右頬が打たれた。 痛い。 けれど、薬のせいなのか、少し痛みが引くとゾクゾクとした感覚が体を走る。ジーパンを履いたままの前は膨らみ、じわっと先走りで染みを作った。 「なぁ、おそ松ゥ?お前がこんな学習能力のない奴だとはなァ?」 間延びした、不機嫌な男の声がした。 「なんでお前、言っちゃったんだァ?そんなに俺から離れたかったのかァ?」 「うぅうううっ!」 「ごめんなさい」と言ってみるものの、それは言葉にならなかった。再び、左頬をひっぱたかれた。 「何言ってっか、わかんねぇよ」 理不尽な言葉を浴びせられる。

ともだちにシェアしよう!