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7日目・2
おそ松は悲しくなって、目隠しの下で泣き出した。目隠しでは吸いきれない涙が、ボタボタと真っ赤な頬を通りすぎていく。
「お前が悪いんだぞ?誰にも言うなっつったのに、俺のこと言いやがって」
男の言葉を聞き、そういえば、とおそ松はぼんやりと何かを思い出した。
男のことを誰かに言ったような気がする。いや、ちがう。友達が捕まえてくれたんだ。男を縄にかけてくれた。いや、そうだっけ?
おそ松の頭の中は、黒く霞がかってうまく思い出せない。
自分が言ったんだ。きっと、そうだ。だって、俺は今、『悪い子』だから。痛いのは、悲しくて辛くて泣いてしまうのは、俺がきっといけないことをしたからだ。
ーーーオレガワルインダ。
グイッと口を塞ぐタオルを、乱暴にずらされる。そして、男のかさついて骨ばった大きな片手で、両頬を掴まれ、ギリギリと力を入れられる。
「お前、勃ってんなァ?ひっぱたかれて、感じてんのか?」
「ッ、…っ」
「あァ?」
「っっ!か、感じて…まふ」
ドスの利いた声で脅され、ビクッと体を硬直させながらおそ松は答えた。頬を掴まれているため、うまく喋れない。
「ハッ、淫乱が。尻にチンポ入れてぇか?」
「…っ、…」
「尻に、チンポ、入れてぇかァ?」
答えないおそ松に苛立ったのか、同じ質問を耳元で男は繰り返した。小さく区切り、反応を示すようにと圧力をかけてくる。おそ松は青ざめ、しっかりと考えることなく、鸚鵡返しのようにして慌てて答えた。
「ひれ、入れたい、れふっ」
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