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第2話

そして、俺、田馬優麻(たば ゆうま)は今日も同じように大学で勉強した後、本屋で働き、急ぎ足でBAR 〈merune〉へと向かった。 「こんばんはー」先輩達に挨拶しながら、準備をしたあと、カウンターにでる。 「いらっしゃいませ」とりあえず客が入れば笑顔で挨拶し、カウンターに座った客に話しかけ酒をだす。既によっている人間もいれば、新しく店に来る人間もいる。そんな客の相手をするのも大事な仕事だ。ただ酒を入れているだけだと、客は減っていく。 扉が開く音がして、「いらっしゃいませ」と笑顔で客の方を向くと、180はあるだろう、 背が大きく、それなのにすらっとしていて、上着の上からでもわかる丁度よく体がしまっていて、鼻筋がしっかりとおった、誰が見てもイケメンといえるような男がカウンターに座り、 こちらを見る。 「君がマスターか」 「いえ、違います。自分はアルバイトです。」そう言うと、 「いつからここで働いてるんだ。」 と聞かれた。 正直初めてあった人間に出会って早々いつからバイトをしているか言わなければいけない理由が分からなかった。 「どうしてですか。」内心思っていることがバレないよう穏やかに微笑みながら聞くと、 「好奇心だ。綺麗なものを見れば、人間、自然と興味が湧くものだ。」 ニヤリと微笑みながらそう返された。 「綺麗なもの?嘘でも、男に綺麗はダメですよ。それを言うなら、女性にですよ。」 「俺は、本当に綺麗なものしか興味を惹かない。つくりものには、興味は惹かん。」 どう返せばいいのかわからず苦笑いを浮かべていると、「まあ、急に言われたら確かに身構えると思うが、そう重く受け取らなくていい。ただ、前にここへ来た時に君のような美しいものは見当たらなかったからな。知りたくなっただけだ。」 「そういうことですか。それなら、俺がここで働き始めたのは、3ヶ月前だからですよ。」

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