6 / 9
※第6話
凄い興奮してると巴弥天の耳元で告げる太平は、身体のラインをゆっくりと辿る。
巴弥天はバスケ部に入っていて、帰宅部の太平とは違い、きっちりとした筋肉がついている。
推薦入学を決めてしまっていた巴弥天は、部活を引退することもなかったので、筋力も落ちてはいない。
「.....高校時代、最後のエッチだな」
「いちいち言わなくていいから、早く.....」
焦れて仕方がないといった表情を浮かべる巴弥天に、太平は嬉しそうに笑うと内股へと手を滑らせ、既に垂れ始めている先走りの露を指に掬い、熱をもちはじめている狭間を撫でる。
「情緒ないなあ」
「っ.....太平にいわれたくねえ」
最初に抱いた時から、そんなに溜まってるなら処理を手伝ってやると巴弥天に誘われた。
そんな始まりの関係だから、信じられないと巴弥天が言うことも分かった。
でも、それは切っ掛けに過ぎなくて、その優しさと温かさに徐々に夢中になっていった。
色即是空。
変わらないものなどないというなら、俺の気持ちが巴弥天がかけがえのないものへと変わっていくことも信じてほしい。
太平はゆっくりと指を身体の内部に押し込み、指に絡めた体液の滑りを使ってぬちぬちと抜き挿しを繰り返す。
「.....っ、ンッ、ふっう、ハアッハアッ.....ッた、いら」
「指入れただけでちんこダラダラにしちゃって.....やらしいカラダだね。俺と別れたりしたら、普通のエッチで満足できんの?.....生きながら餓鬼道に落ちるんじゃねえの」
太平な意地悪く囁くと、先端を口に含んでちゅっちゅっと吸いあげる。
巴弥天は脚を自ら開いて奥に欲しいとせがむように腰を浮かせる。
「ンっ、ふっ、でも.....期待.....して、なくしちまうより、マシ」
「ハヤテ、.....もっと、俺に期待して。オマエが欲しいだけやるからさ」
太平は指を増やして裏筋から舌を這わせ、先端まで舐めあげて、口に含んで唇を吸いつかせて締めるように刺激を与える。
巴弥天は目を見開いて股間で揺れる、太平の茶色の柔らかい髪に触れる。
太平が巴弥天に奉仕するのは初めてだった。
「も、っ口.....離して.....くれ。出ちまう」
切羽詰まった様子で巴弥天は太平の頭を掴む。アナルとペニスを同時に刺激され、たまらず頭を左右に振って強すぎる刺激に朦朧とした表情を浮かべた。
目をあげた太平は、出せよと言うような表情を浮かべてぐいっと知り尽くした内部の脆い箇所を、指の腹で撫でて押し込んだ。
ともだちにシェアしよう!