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第7話
次の日
「いったぁぁぁぁあ」
暁冬が起き上がろうとしての第一声がそれだった。
「うるさい。さんざんヨガって啼いてただろ。」
眠たげに博也が文句をこぼす。
「そりゃあ好きな人に抱かれてるんだから仕方ないじゃん!!はぁ…今日休みで良かった…」
仕事だったらここまでしないのも分かっているけど。
それに、学生時代よりは無理なプレイしなくなった…と思う。
「ひろ、行ってらっしゃい。」
痛む腰を擦りながら、玄関まで見送る。
博也が出掛けたあとは、ソファで少し寛ぐ事にした。
と言うのも、腰が痛くて買出しに出ようにもどうにもならないのだ…。
「でも、幸せだなぁ。」
誰もいないのをいい事に、だらしなく頬が緩む。
少し痛みが引いてから、一通りの家事をこなして博也の帰りを待つ事にした。
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