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 はらり とメモが落ちた。 [ 調教準備 9:00 ] …ちょうきょう?? 間も無く9時になるところだけど。  日曜日の独身寮集合ポスト。俺の部屋番号の蓋を開けたら落ちたんだから、俺に宛てたものだろう。  面倒だな。  周囲に誰もいないのを確認。メモを無かったことにしてしまおう…!  掌でクシャリと丸めた。 「ほう、そう来るか。」  いつの間にか背後に土井さん。 「案外姑息な手段でごまかしを図ったな」  服部さんまで。いつの間にか寮の先輩二人に囲まれていた。  このコンビは本能に忠実、快楽を追求する能力に長けている。同調してしまえば、退屈な日常におさらば出来るのだ。しかし、新しい世界を知ってしまってからでは二度と戻れない。  心の中で警報機が鳴り響いている。この二人が揃って現れるなんて…!!もう逃れられっこない。  管理人室から漏れ聴こえるラジオから、9時の時報が響く。服部さんが呟く。 「調教開始だ」  じりじりと距離を詰められ、逃げ道は無い。 「まずは場所を移そう。ここに居ても、なにも始まらないからね。」 「せっかちだね、君は」  二人に両脇を抱えられ、空き部屋に連れ込まれた。  

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