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第3話 俺の『愛しい恋人』。

『あの子』とは、このガッコの一年生『笹倉 叶』ちゃん。 俺の最愛の可愛い『恋人』。 ………可愛いからつい『ちゃん』なんて付けちゃったけど、叶は『男』です。 叶は『綺麗』で『可愛い』けどちゃんとした『オトコノコ』なんだよね……。 そんな叶に俺は『恋』通り越して『愛』しちゃってます。 ……叶は今一年生で、春が来たら二年生になる。 俺はもう一度三年生、要するに留年するわけです。 このわけを説明すると、叶が襲われて……殺されかけた。 その理由を作ったのは俺だから、実は俺なりの懺悔も含まれている。 ……叶を手にかけようとしたのは、俺の腹違いの義弟で、その義弟を『叶は俺の恋人だから手を出すな』と挑発したのが俺だ。 両方とも俺の『大切な人間』だからこそ未遂で終わって良かったと思ってる。 てなわけで俺はもう一年このガッコに通うことになっているわけでーす。 あと同じ三年をもう一回やれば良いんだから、授業の内容はおんなじだし、残りの三年生の授業は殆どないから、学力の面では大丈夫だよね?と只今一月の寒い中、叶とのセックスの俺のテクニックをあげようと、ゲイビで勉強しているわけ。 叶は俺とセックスはたまに出来れば良いと思ってるんだろうなぁ。 でも俺は健全通り越して不健全なくらい叶を抱きたいって思ってる。 より快感に溺れてしまう、より求められるようなセックスがしたい。 『男同士』で俺は抱く攻める側、本能の赴くままに行動したい、行為をしたいけど……前に『人間は生き物の中で唯一理性のある生き物だから行動が選べる』なんてなこと言っちゃったから今更出来ない!! だから、叶から俺に『おねだり』してもらえるようなキモチイイと思えるテクニックをマスターしようと思ったのだ。

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