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08.

「僕の勝ちだ。」 「どうぞ、びびり君。」 戸惑いながら見下ろす勝者の顔を誘う。尚もまだ弱腰の腕を掴むと震えは止み、とどめに足で逃げ道を塞げば覚悟を決めてキスを落としてきた。 「また勝負する?」 へっぴり腰はどこへやら。勝ち誇った顔をする男に呆れる。 ──次もどうやって負けようか。

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