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忘年会
忘れもしない忘年会での出来事。
少しだけ遅れて僕は忘年会の居酒屋に到着したが席がなかなか見つからずに立っていると後ろから声を掛けられた。
「あれっ?珍しいですね。俺の隣に座りますか?」
「へっ?あっ・・・女の子達に悪いよ。」
「平気ですよ。それに女の子避けになってもらえらると嬉しいんですけどね。春野(はるの)先輩。」
僕の名前は春野光輝(はるのみつき)34歳。
冴えないサラリーマン。
それに比べて僕に話しかけてきた夏川久智(なつかわひさとも)28歳。
仕事も出来て上司からも信頼があり男女問わず人気で僕なんかとは比べものにならない。
それに容姿だって鼻が通っていて目は切れ長で顔も小さくて身長なんかもモデル並みに高い。
多分180cmは軽く超えているだろうと思われる。
夏川君が僕の名前を知っていたなんて少し驚いてしまった。
会社ではあまり話した事もないしたまに書類作成とかを頼まれたりするけれど名前を呼ばれたことなんてないから本当にビックリしている。
夏川君に促されるまま隣に座りビールを一口飲んでそんな事を考えていた。
この後、僕があんな事になるなんて思ってもいなかった。
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