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第488話

一体どこをどう洗ってきたのか…と訝るくらいに、あっという間に、拭き残しの水滴を纏わせて素っ裸で飛び出してきた希は、俺を抱き上げると、無言で寝室へ向かった。 希の紅潮した頬にそっと手をやると 「バカ、煽るな。」 と一喝された。 ギシギシと音を立てるスプリングが、何だかいやらしく聞こえてしまう。 そっと下ろされて、バスローブの紐を解かれ、左右に開かれると、すっかり臨戦態勢の俺自身がそそり立っていた。 「すげえな…」 そう言って舌舐めずりをする希のモノだって、すごいことになってる。 青筋が立って、切っ先からは透明な液体が零れ落ちて、キラキラと光っている。 ごくりと唾を飲み込むと、それを合図のように俺に跨ってきた。 「お前が誘ってきたんだからな。 寝込んでも文句言うなよ。」 「手加減しろよ、ばーか。 やっと良くなったところなんだぜ? 俺が寝込んだら、お前また二人分の仕事しなくちゃならんだろうが。」 「それも困るな…じゃあ、程々に、たっぷりと。」 希は笑いながら下半身を擦り付けてきた。 期待通りの感触が俺の下半身にダイレクトに当たっている。 「うわっ…気持ちイイ…」 思わず声に出てしまった。 「うん、気持ちイイよな…斗真、一緒に擦るぞ。」 希は俺の手を取って二人の楔を握り込ませると、やわやわと擦り上げ始めた。 その頃にはもう、二人分の先走りでぐっしょりと濡れそぼって、ローションを使う必要がなかった。 ぬちゅぬちゅと、粘ついた音が聞こえて恥ずかしい。 でも、それ以上に気持ち良くて、希の手に合わせて動かし続ける。

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