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第490話

あぁ…そうだったな。 俺はお前のヨメで『受』だ。 お前の愛撫に、すっかり反応するような身体になって、イかされちまうんだ。 キスだけで、こんなに感じて腰を揺らして、一度吐き出して萎えたジュニアも頭をもたげている。 少し厚ぼったくて熱を持つ希の舌は、案外器用で、俺の口内の柔らかな頬の内側や舌の根元、上顎や俺の舌の届かない所まで、つついたりなぞったり、絡めたり…散々に嬲ってくる。 キスや舌だけでも感じて蕩けそうになるのに、俺よりも俺の身体を知り尽くした希にかかれば、たった指一本で天国にイかされる。 飾りに過ぎなかった乳首でさえ、ちょっと弾かれただけで見る間に勃って、赤い果実のようになる。 そこからじわじわと流れる電流のような痺れは、全身に回り、もっと触って、もっとしゃぶって、と希を欲しがるようになった。 後孔は触ってもいないのにヒクヒクと蠢いて、あの長くて太くて固い楔が入ってくるのを待ち構えている。 あんなところにあんなモノが入るなんて、未だに信じられないよ。 俺の中なんて、入ってきた希を咥え込んで、襞が吸い付いて離そうとせず、やらしい音を立てまくる。 股関節が外れそうなほどに開脚させられ、時には獣のようにうつ伏せにさせられて、女のように喘ぎ嬌声を上げ、乱れ狂う。 そんな姿ですら、希は『綺麗だ』とか『もっと見せろ』とか言って煽ってくるんだ。 男のそんな姿なんて、見たくないんじゃないか? 俺は、はぁはぁと荒い息遣いをしながら、思い切って希に問い掛ける。 やはり、どうしても聞きたかった。

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