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第80話

掠れた俺の声は希の名を呼び続け、甘い蕩けるような希の声が『愛してる』と応えているのが遠くの方で聞こえる。 俺は、ずんずんと打ち込まれる楔の圧迫感をこれ以上ないほどの幸せな気持ちで受け止めている。 もう、もうダメだ。今にも爆発しそうな俺自身からは、たらたらと先走りが垂れてシーツにシミを作っている。 「すごいよ…お前ん中、半端ねぇ…こんなんじゃ、俺…もう持たない…」 希は焦った声音でぼそりと呟くと、俺の中の楔が一層大きくなった。 瞬間、ごりっと音がしそうなくらいに最奥まで突き進んだ楔から、熱い液体がブチまけられた。 「ああぁっっっ」「くうっ…」 ほぼ同時に俺自身も白い液体をシーツにまき散らした。 脳天から足先まで甘い疼きと一緒に何かが突き抜けて、身体が痺れて震えが止まらない。 熱い…中が…希で満たされていく… 最後の一滴まで中に注ぎ込んだ希は、ベッドに突っ伏した俺の背中にキスをした。 出し切ってもまだ…中の希は大きいままで… 愛おしげに背骨をそっと撫でながら、ゆるゆると動き始めた希に 「…希っ…ちょっと…早く抜いて…動かないで…無理っ…」 やっと首を動かして訴えた。 一瞬動きを止めた希だったが 「…だって…お前が欲しい。」

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