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朝陽 20

玄関で声を掛けたが返事はなかった。 人の気配に引き寄せられて上がると、奥の部屋から微かに声が聞こえる 衣擦れと、粘液と肌が出す淫猥な音が響き、それに合わせて恵果さんの躰の奥深くから洩れる歓びの声が上がる。 襖の向こうで繰り広げられている光景を否が応にも想像し、全身に鳥肌がたった。

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