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朝陽 38
パチッと炭が爆ぜる音がした。この部屋を暖めている火鉢の中で火種は赤々熱を発しているのだろう。
擦り付けられた粘液が僕の太腿を濡らし、同時に腰にじわりと甘い痺れを感じた。
「帯を…」と言う言葉に促され、突き上げられている腰の下に手を伸ばして結び目に指を入れる。興奮で震える指先をもどかしく思いながらどうにか帯を解いた。
恵果さんは躰を捩りながら袖から腕を抜き、畳に広がった着物の上に横たわって再び僕を抱き寄せた。
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