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恵果 55
凄まじい怒りを感じると、私は楽しくも無いのに微笑んだ。
「あれは、戯れ言ですよ...貴方の目はどこを見ていましたか?他の男に抱かれ悦ぶ私を見ていたのは貴方です。
貴方は一時の感情に流されてるだけですよ」
そう、私が言い切ると彼は愕然とした面持になった。
「そんな事はない!あなただって僕でいいと頷いてくれたじゃないですか?」
「私は誰とでも、寝ます...」
そう、告げたら私の身体をまさぐり始め、無理矢理に唇を重ねて来たから、私はその入り込んできた舌を噛んだ。
「っ、…いや、やっぱり嫌だ!誰でもなんて言わないで下さい」
私を再び抑え込んで馬乗りになり、私の着物を開くと、貪りつくように胸の先へ舌を這わせ、痕を残す様にガリッと噛まれる。
「ぅ、ああっ!!」
痛みで、勝手に声が上がり私は彼を振り解こうと身体を捩る。
逃げ出そうと四肢を床に付けてどうにか這い出たら、尻を捕まれ着物が捲りあげられる。
「やっ、やめて下さい!」
私の声は、今の彼の耳には届いてないかのように勝手知る箱から乱暴にローションを取り出すと私の尻に直に垂れ流す。
「ひあっ!」
冷たさに声をあげた。
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