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第1話

僕が初めて先輩に出会ったのは雨の日の図書室だった。 先輩は窓際に座り勉強をしていた。 綺麗な人。 それが僕が初めて先輩を見た印象で読みたい本を片手に僕は何かに導かれるように先輩の前の席に座った。 近くで見ると凄く綺麗。 僕は本を開いたままで先輩の綺麗な顔に見惚れていた。 まつ毛が長いなぁ〜。 それにぷるっとした唇で鼻筋が通っていて目は二重なのかな? 下を向いてるからよく見えないけれど目は切れ長だ。 きっと綺麗な女性より綺麗でそんな事を思う自分が何を考えているか分からなくなって来た。 僕は人を好きになった事がないけれど目の前にいる先輩に抱く気持ちは今まで感じた事がなくこの瞬間に僕は先輩に心を奪われてしまった。 今もその気持ちは変わらなくて出会った時以上に僕は先輩を好きになっていた。 叶わない恋。 先輩は僕を好きか分からない。 分かるのは体だけの関係だという事でそれは先輩が卒業したら終わりの関係だ。 それでも先輩の全てを欲しいとは望まないでも卒業まで先輩のそばに居させて下さい。

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