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第2話
放課後の図書室に足を運ぶのは僕の日課になっている。
そこには僕の好きな人が窓際の席に座り本を読んだり勉強をしているからだ。
あっ、いた。
先輩の近くに誰も座っていない事を確認すると本棚から読みたい本を探して手に取ろうとした。
あれっ?
高いよ!
僕の身長は165cmで本は僕が背伸びして手を伸ばしてもカスリもしない場所にあった。
頑張ってみるが無理そうだと諦めたのだ。
「これかな?」
ガッカリとして項垂れていると横から優しく声をかけられ本を差し出されていた。
その本は正しく僕が読みたかった本だ。
「ありがとうござい・・・ま・・・・・す。」
「どうかした?」
目の前にいたのは密かに想いを寄せている先輩だった。
僕は無言で本を受け取り先輩の問い掛けに応えようとしたがビックリし過ぎて声が出なかった。
「君はよく俺を見てるよね。俺を好きなのかな?」
「えっ?」
「顔が真っ赤だよ。」
ゆっくりと先輩の顔が近づいて来てそれからの記憶が曖昧だけど唇に軽く触れた温もりは覚えている。
先輩にキスされた。
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