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6. the Way You Are - side K - 7

七瀬の中に包まれながらその正体に気づいた俺は、愕然としてしまう。 七瀬とセックスしているはずなのに、まるで別人の女の子としているかのような錯覚を起こして感じるこの気持ち。 これは、罪悪感に他ならなかった。 「ん、ん、カイくんの、入ってる……」 戸惑いながら、熱く濡れた中に緩やかな抽送を繰り返す。深く、浅く。抜き挿しを繰り返すうちに、七瀬の内壁はうねりながら蕩けていく。 ぎゅうぎゅうと痛いぐらいに俺を締めつけてくるのは、限界が近いからだろう。 「あ、ん……っ、イ、く……ッ」 伸ばしてくる手を繋いで二度大きく突き上げれば、ビクビクと下肢を痙攣させて七瀬は達してしまう。 吐精を促してくる刺激の強さに息を吐いてどうにかやり過ごせば、七瀬はくたりと弛緩したまま小さく俺の名を呼んだ。乱れた制服姿の七瀬に欲情してる自分が、最高に悪いことをしてる気分になる。 まだ余韻で小さく蠢いているそこからずるりと半身を引き抜けば、七瀬は慌てたように身体を起こして腕を掴んできた。 「ダメ。カイくん、まだイってないよね」 整わない呼吸のままそう言う濡れた唇に、そっと唇を重ねる。仄かな甘いチェリーの香りは、もう取れ掛けているリップグロスのものかもしれない。 「七瀬、おいで」 机の上に腰掛けてそう誘えば、七瀬は頷いて俺の上に跨るように膝をついた。 落ちていく陽射しを逆光に浴びて、俺を物欲しげに見つめる顔に影が射す。乱れた制服が艶かしい。 「それ、脱ぐか」 今更ながらそう訊けば、七瀬は困った顔をしてかぶりを振る。ふわりと長い髪が揺れて俺の頬をくすぐった。 「どうせ着替えるし、汚れてもいい。カイくんのおちんちん、早く欲しいもん」 そう言うや否や、俺のものを後ろ手に握り締めて先端にあてがい、腰を落としていった。 「ん、あ、あ……っ」 奥まで到達すると、ぶるりと身体を震わせてしがみついてくる。その抱き心地はいつもの七瀬で、そのことに俺は心底安堵する。 「七瀬」 耳元で囁けば、熱い中がきゅうと縮こまった。イったばかりのそこは蕩けるような柔らかさで優しく俺を包み込む。 「あ、カイくん、大好き……」 七瀬が上下に腰を振る度にガタガタと机が揺れ動く。誰かが教室の前を通ったら絶対気づかれるな、と思いながらも繋がる部分から全身に伝わる快感にもうどうでもいいと投げやりになる。 仰け反る背中を支えながら下から突き上げて揺さぶってやると、七瀬は泣きそうな声で喘いだ。 「ああ、ん、あ……ッ」 「七瀬、七瀬」 俺が抱いてるのは、他の誰でもない。七瀬なんだ。 自分に言い聞かせるように何度も名前を呼ぶと、腕の中で熱い身体を震わせながら七瀬は切羽詰まった声をあげる。 「──っ、ああ、も、イきそう……ッ」 俺も限界だった。七瀬の弱い部分にあたるように何度か突き上げれば、上擦った声と共に中が締まっていく。それに搾り取られるように、俺は熱を吐き出していた。

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