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8. by Ourselves 5

これ、結構大変なんだね。顎が疲れるし、油断すると喉につかえそうだけど。 李一くんがこんなに気持ちよさそうにしてくれるんだったら、毎日何回でもしてあげたい。 口の中で硬く張り詰めてるものを軽く吸い上げてみれば、伸びてきた手が俺の肩先に触れた。その手を取って握り締めると、ギュッと握り返してくれる。こうやってセックスの最中で李一くんと交わす無言のやりとりも好きだ。 「──ああっ、みな、と、イく、あ……ッ」 握り合う手に痛いぐらいの力が込められる。口の中で震えるそれを浅く咥えて、放たれる熱を舌先で受け止めていく。何度も喘ぐように先端が口をパクパクと開けるのが愛おしくて、まだヒクつくそこを舌でくすぐると頭上から上擦った声が聞こえた。 もう全部を出し切ったかなというところで、こぼさないようにしっかりと唇を結んで身体を起こす。 肩で息をしながら俺を見つめる李一くんの瞳は、今にも涙が溢れ出そうに潤んでる。 俺は口の中に溜まっているものを、思い切ってごくりと飲み込んでみた。 ──あれ? もっとまずいと思ってたけど、意外とイケるかも。 俺を見る李一くんの口が何かを言いたげに開いて、また閉じる。ご奉仕させてもらったお礼を言わなくちゃ。考えた末に出た言葉は、なぜだか食後の挨拶だった。 「……ご馳走様でした」 「バカ。変態」 力なくそう言われた途端、ゾクゾクと背筋を快感が走っていく。大好きな李一くんに罵られてたことで、もうとっくに復活を果たした俺の半身は悦びに震えてまた大きくなった。 俺の前で李一くんは見せつけるようにゆっくりと制服を脱いでいく。最後の布を剥いで全裸になったその身体は、いつもどおり神々しいまでにきれいだった。 「……ナカ、解せ」 仰向けに寝転んだ李一くんに命令されて、俺は喜び勇んでローションを掌に広げる。 早く李一くんとひとつになりたい。逸る気持ちをどうにか押さえ込んで、痛くないように指を使ってできるだけ丁寧に李一くんの内壁を緩めていった。 熱に蕩けた中を弄る度に、半開きの唇から気持ちよさそうな艶っぽい声が漏れてくる。そこに濡れた音が絡まって、指に吸いつく粘膜がねだるように蠢きだす。これが、もう挿れても大丈夫という合図。 それにしても俺、いつまでノーパンワンピースでいないといけないんだろう。 「あの、俺も脱いでいいですか」 「……っん、あ、ダメ……」 喘ぎ混じりに色っぽい顔でダメだと言われてしまう。 李一くんに逆らうことは絶対にできない。仕方なく俺は女装をしたまま李一くんを抱くことにする。

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