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8. by Ourselves 6

蕩けた瞳で俺を見る李一くんは、本当にかわいくて目に入れても痛くないなと思う。 どうしてこんなにかわいいんだろう。 「李一くん、挿れさせてください」 返事がないのは肯定の印。汗ばんだ膝裏に手を差し入れて、ゆっくりと体重を掛けながらきれいな両脚を折り曲げる。李一くんは俺を受け入れるために、眉根を寄せながら目を閉じて息を吐いていく。そんな姿が愛おしくて、胸がキュンと縮こまる。 俺はもう限界まで張り詰めた昂ぶりを手に取って、小さな窄まりに少しずつ挿れていった。 「っん、あ、あぁ……ッ」 ぬるりとした感覚に呑み込まれていく。気持ちよさに何度も息を吐いて、このまま激しく突き上げてしまいたい欲望をどうにかやり過ごす。 うん。ワンピースが中途半端に肌にまとわり付いて、すごく邪魔です。 熱く濡れた李一くんの中は、いつものように優しく俺を包み込んでくれる。一番奥まで入ったところでぴたりと肌が合わさって、そこで少しの間俺は動かずに李一くんの顔を覗き込み、ひとつになった悦びを噛み締める。 じっとしていると誘うように締めつけられて、ぞわりと肌が粟立っていく。 うっすらと目を開けた李一くんと、視線が交じり合った。縋るような瞳には不安げな光が滲んでる。 「李一くん、大好き」 大丈夫。李一くんは一人じゃないよ。 何度口にしたって、なかなかわかってもらえないのかもしれない。それでも、李一くんが俺の言葉で少しでも安心してくれればいいなと思う。 ゆっくりと抽送を始めれば、それに合わせて上擦った声がこぼれ落ちる。一緒に互いの熱を感じて、高まり合っていく。李一くんとのセックスはいつだって極上の気持ちよさで、一人では絶対に辿り着けない高みへと容易く連れて行かれてしまう。 「……あ、アッ、湊人、湊人」 「──ん、李一くん」 快楽に融けた李一くんが何度も俺を呼ぶ。それが嬉しくて、俺も李一くんの名前を呼んでみた。 途端にきゅうっと強く締まる内壁に、油断してた俺は危うく持って行かれそうになる。 「湊人……ッ」 シーツを何度も掻いていた手が不意にこちらへと差し伸ばされる。掴んだその手の甲に口づけてから、李一くんの背中とシーツの間に手を差し入れて一緒に起き上がる。 中から引き抜くことなく何とか体勢を変えて向かい合って座れば、さっきよりも深いところで繋がってる気がした。 「李一くん、好き」 苦しいぐらいの快楽に頭がクラクラする。好きだよともう一度笑いかけると、きれいな顔が近づいてきた。 王子様から与えられるご褒美のキスは、ほんのりと甘くて柔らかい。

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