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13. Up to You 3
我慢できなくて下から何度か激しく突き上げた後、変な声をあげながら溜め込んでいたものを李一の奥へと放ってしまう。その瞬間、上擦った悲鳴と共にきれいなピンクの先端から白濁がこぼれ落ちて、俺の腹をハタハタと濡らした。
前へと倒れ込んでくる細い身体を優しく抱きとめる。合わさる肌が、李一くんの放ったものでぬるりと滑った。
ああ、一緒にイけてよかった。
愛おしさが込み上げてきて、もつれ合う呼吸を塞ぐようにゆっくりと唇を重ねていく。
あんなに辛かったのに、終わってしまえばそれが全部吹き飛んで至福の時間へと変わる。いつだって李一くんが俺にくれるのは、極上のひとときだ。
少しぐらい痛かったり辛かったりしてもいい。これからも李一くんがこんなことをする相手が俺だけならいいのにと心から願う。
「大好きだよ」
唇を離してそう囁けば、李一くんは照れたように視線を逸らしてしまう。そういうところもかわいくて、汗ばんだ額にこっそり唇を押しあててみた。
「……これ、よかったか」
投げかけられた言葉にしばらく考え込んで、この卑猥なパンツのことを言ってるんだと気づく。
いいわけないよ、と口にしかけたけど、よくよく考えてみると最終的には気持ちよかったわけだから、悪くなかったのかもしれない。
「うん、まあまあかな」
そう答えてみると、李一くんはみるみる顔を輝かせる。煌めくきれいな瞳に俺を映しながら、王子様は不敵に笑った。
「じゃあ、次はこれ履いて学校来いよ」
えええ。ノーパンの方がまだマシです。
「はい、わかりました」
その返事に安堵したように、少しだけ表情が緩んだ。李一くんが喜んでくれる姿に、つい嬉しくなってしまう。
俺はもう、気づいてるんだ。
李一くんが俺にいろんなことを試すのは、何をしても俺が離れていかないかどうかを試してるんだって。
そんなことをする必要はないんだ。だって、どんなことがあっても俺が李一くんの下僕をやめることは絶対にないから。
だけど、それで李一くんの気が済むなら、別に何をされてもかまわないと思う。
……あんまり痛いのは、無理だけどね。
「じゃあ、僕も履いてみようかな」
「えっ?」
王子様がぽつりと漏らした言葉に我が耳を疑って、俺はまじまじときれいな顔を見つめてしまう。
いやちょっと! 待って! 妄想だけでイっちゃいそうなんだけど!
そんな俺を侮蔑した眼差しで見下ろしながら、李一くんは冷たく言葉を吐き捨てた。
「冗談だ、バカ」
ガックリと項垂れながらも俺は華奢な身体にそっと両腕を回してほんの少し力を込める。
まあ、いいんだけどね。
今この腕の中にある最高の幸せを抱きしめながら、今日の朝ごはんは何にしようかなとか、いい天気だったら一緒に出かけられたらいいなとか、大好きな李一くんと過ごす休日についてあれこれ思案していた。
"Up to You" end
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