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13. Up to You 2

「え? ええっ?」 慌てて見上げれば、潤んだ瞳で俺を見据えながら李一くんはそっと唇を開いた。 「うるさい」 身も蓋もなくそう言い放った李一くんが腰に跨ってくる。ギンギンに硬くなった俺の半身を握り込んで何度か扱いてから、自らの入口にそれを押しあててゆっくりと埋めていった。 先端を呑み込むぬるりとした柔らかな弾力に、思わず溜息がこぼれる。 「……あ、ぁっ」 目を閉じて俯きながら、李一くんは腰を落として俺を少しずつ受け入れていく。中がこんなにトロトロに解れてるのは、間違いなくここに来る前に自分で準備したからだ。そんなの、俺がしてあげるのに。 やがて奥へと到達して、甘やかな熱に包まれた俺は繋がった部分に変な痺れを感じながら、快楽を逃がすために深く息を吐いた。 根元は痛いのに、めちゃくちゃ気持ちいい。 そっと瞼が開いて、長い睫毛の下から覗く漆黒の瞳が俺を見下ろす。一体俺の何に欲情してくれてるのかはわからないけど、その表情は抜群にエロい。 ゆらゆらと細い腰が上下して、その度にじんじんと半身が疼く。抗えない快楽に翻弄されながら、俺は今日初めて知ったことを頭の片隅で反芻する。 すごい。パンツって、履いたままでもちゃんとセックスできるんだ。 「あ、ん……っ、ああ……ッ」 李一くんのくれる刺激はいつもどこかたどたどしくて、でもそれが堪らなくいい。 しばらく抽送を繰り返すうちに結合部から水音が響き始めて、仰向けになってるはずなのにぐらぐらと目眩がしてきた。 いや、待って。俺、このままじゃイけないよね? 「り、李一くん」 俺を咥え込む李一くんの中はきゅうきゅうと絞り取るように締めつけてくる。何かが逆流しそうに詰まってる感覚がして、苦しさに思わず情けない声が出た。 余裕なさげに俺を見下ろす顔は、本当に艶っぽくてきれいだ。 「一緒に、イかせて、ください」 息も絶え絶えにそう訴えかけたものの、それが無理な願いだということはよくわかってた。 これ付けてたらイけないし。勃ってたら外せないし。出さないと萎えないし。八方塞がりだ。 改めてそんなことに気づいて、今度は勝手に涙が出てくる。もしかしたら大事な部分がこのまま壊死しちゃうかもしれない。 俺のここが使いものにならなくなったとしても、李一くんは傍に置いてくれるのかな。 心底絶望してると、チッと盛大な舌打ちが聞こえてきた。 李一くんは繋がってるところに手を伸ばして、しばらくゴソゴソと何かを探る。カチッと小さな音が響いて、ふわんと根元に血が通う感覚がした。 あ、外れた。 そう思った瞬間、まさに箍が外れたように身体の中に滞留していた熱がそこへと集まっていくのがわかった。 「あ、李一くん、イく、イく……ッ」

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