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『あんっ…っ…』
最奥を一度ズンッと突くと、陸が甘い声を漏らす。
その声に興奮し、自分自身をソロソロと抜き、全てが抜け切るまでに、また最奥を一気に突いた。
『んあぁっ…!!』
陸が喉元を仰け反らしながら、必死にベッドのシーツを掴む。
その姿がとても綺麗で、当時と重なった。
全てが初めてだった陸に色々と教えたのは俺だ。
優越感に浸りながら、何度も最奥を突く。
『ん…ハァァ…あ…』
漏れる息すべてが甘くて興奮した。
俺と陸の間で揺れる陸のモノを優しく握り込むと、陸が俺の手を掴む。
『ダメ…』
『なんで?』
『またイっちゃぅ…』
『何度でもイケばいいだろ?』
『でも…』
『今日は泣かせるつもりだから。』
『…』
そう言うと陸は押し黙った。
腰の動きと手の動きを連動させる。
『あっ…あっ…あっ…』
リズミカルに陸の口から出る声が可愛い。
『陸…一緒に扱いて…』
そう言いながら、俺の手から一旦離された陸の手を掴み、陸自身のモノを握らせる。
その上から俺の手を被せて優しく握り込んだ。
ゆっくりと扱き始めると、陸が恥ずかしそうに目を背けた。
『ダメ…ちゃんと見て…』
『あっ…』
陸に見せつけるように手を動かす。
それと同時に止めていた腰も動かし始めた。
『あっ…おかしく…なる…』
『なっていいよ…』
悲鳴にも似たような声を上げながら涙を流して陸が乱れて行く。
その姿でさえも愛おしくて…
『ん…あ……イク!!イっちゃう!!』
頭を左右に振りながら陸が叫んだ。
それと同時に俺の射精感も増す。
『一緒にイこう…』
一生懸命首を縦に振る陸の腰を、扱いていない方の手でガッチリ固定すると、一気に腰を振るスピードを上げる。
『あぁ…あぁぁあ…イク…イク…』
『うっ…俺も…イク…』
二人で同時に熱い飛沫を上げ、ベッドへと倒れこんだ。
『ハァ…陸…好き。』
『ハァ…ハァ…俺も…好きです。』
何度も何度もお互いの気持ちを確かめ合い、俺たちは意識を飛ばした。
後日談だが…
大変になると思われていた式場は、まさかの新婦が腐女子だったというオチで丸く収まった。
俺たちの行動にかなり興奮したらしい…
それに呆れた新婦の親は何も言えず、結局縁談話もなくなった。
陸の親御さんもなんのお咎めもなく過ごせているらしい。
新婦が腐女子だったことに感謝すべきか否か…
でもすべてが上手く行き、本当によかった。
俺の背中を押してくれた店長には、一生頭が上がらないな…
そして現在…
『陸ぅー!!朝飯ぃー!!! 』
俺たちは同棲している。
『ったく…』
相変わらず朝が弱い陸をベッドまで起こしに行くのが俺の日課で…
『陸!!起きろ!!朝だぞ!!』
『ん…?』
寝起きの可愛さによる破壊力はすごさを増し…
『起きろよ。あーさ。』
『けいた…さん?』
『おう。』
同棲してからわかったことは…
『んー。ギューってして、チュゥして…じゃぁ起きる。』
陸がとても甘えん坊だったということ。
可愛すぎんだろ…
それもすべて含めて大好きで、俺はずっと陸と一緒にいると決めた。
忘れられなかった人とまた一緒にいれるなんて……
俺はすごく幸せです。
end
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