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第5話
「は、ぅ……したも、さわって……」
「なぁに? 聞こえなかった」
「っ……下も触って、ください」
クスっと笑みを零して、太腿を撫でながら「触ってるよ」と言えば、唇をぎゅっと噛んで俯いた。
(あー可愛い)
ズボンの中に手を入れて、下着越しに敏感な場所を握れば、ぐしょぐしょに濡れているのが分かる。ヌルヌルになった先をグリグリ擦って、乳首をぎゅっと摘まむ。
「あっ、あぁ……も、いく……イっちゃ…っ」
イキそうになった純から手を離して、わざと優しく撫でる。すると、イキ損ねた純は不満げに眉を顰めて、俺の方を振り返った。
「なんで……」
「なにが?」
「優しく、するって……」
「うん? でも、どうして欲しいか言ってくれないとわからないよ」
クスクスと笑ったら涙目で睨んでくるものだから、ますます苛めたくなってくる。
「こう?」
可愛く尖った乳首をカリカリと引っ掻いて、トントンと先を叩く。指先で押し込むようにすれば、再びイキそうになったのが分かって手を離す。俺の腕を掴んで体を強ばらせた純の耳元に、ふーっと息を吹きかければ、下着がじわっと熱くなった。
「あっ、あ、あっ……」
「耳に息かけられてイったの?」
「っ、うぅ……これ、やだ……」
直前に手を離されたから、きっとイってもイった気がしなかったのだろう。泣き出した純の頬に口付けて優しく問いかける。
「どうして欲しい?」
「ベッド、いきたい……」
「それで?」
「正和さんで、いっぱいにして」
とろんとした瞳で見上げてくる純を抱き上げて、ベッドへ運ぶ。俺の方も理性が限界で、いじわるする気力は残っていない。その後は、欲望の赴くままに優しく激しく抱き合った――。
おわり。
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