「きもちく、ない……？」 「いいよ、すごく」 「は、ぁ……ほんと、に？」 「うん」 「じゃ、なんで……っ、いかないんだよぉ……、はぁう」 　泣きながら腰を揺らし、彼の男根を扱くように動くが、足が疲れてぷるぷるしてきたし、いろいろな意味でそろそろ限界だ。 「あっあぁん……も、だめ……っ」 「ふふ、可愛い。そのまま動いて」 　彼が腰を掴んで上下に動かし、力強く突き上げてくる。彼に合わせて腰を動かせば、次第に彼の呼吸が浅くなって、絶頂を迎える直前なのだと悟った。 「っ……純、キスして」 「あっあぁ、んぅ、ぁ、んんっ」 　正和さんに覆い被さって、彼の唇に自分のそれを合わせる。口腔を犯すような激しいキスに痺れるような快感が伝い、びくん、びくん、と腰を揺らして絶頂を迎えれば、彼も俺の中に熱い迸りを放って、男根を深く打ち付けた。 「はぁっ、も、やだ……」 「ふふ、良かったよ。またしてね」 「……もうしない」 　チュッと目尻に口付けを落とす彼からプイッと視線を逸らしてそう言えば、彼は体を起こして、そのまま俺を押し倒してくる。 「ふーん。じゃあ俺の好きに動くけど良いの？」 「っ……！？　何でもう大きくなってるんだよ……！　あっあぁ、待ってってば、やだやだ、あっあぁん……っ」 　その後、声が枯れるまで泣かされ続けたのは言うまでもない。 　夜は始まったばかりだ――。 　おわり。