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第4話

「もっと動いて」  そう言って、ねっとりかき回すように下から腰を動かされて、俺が避けていた場所に彼のものが当たる。いやいやと首を振って、彼の胸に手を付き、快感を逃すように背を丸めるが、容赦なく突き上げられて、くたりと彼の上に倒れ込んだ。 「いやっ、そこ、そこ……っ、あぁああん」 「じゅーん」  それなのに、体を起こされて腰を掴んだ彼に、無理やり抽挿させられて、涙をポロポロ溢れさせて熱い吐息を零す。 「あっ、ぅ、ぃく、いぐ……っ」  ぶるん、ぶるん、と揺れるそれに手を伸ばせば、その手は払われて代わりに正和さんの手が、いやらしくそこを撫で回してくる。 「あぁ……っ、いき、たい」 「じゃあ早くいかせてよ」 「ううっ、あっ……あっあぁ」  クスクス笑う彼に、ヤケになって腰を振れば、ゾクゾクッと快楽の波が押し寄せて、目をぎゅっと瞑った。  気持ち良すぎておかしくなりそうなのに、正和さんがイキそうな気配は全くなくて、いつまでも余裕そうな彼を見ていると不安になってくる。もしかしてあまり良くないんだろうか。  俺が、下手すぎる……?

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