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俺が俺でなくなる 蓮華side
茜からさなえの両親から聞いた話を聞き調べた
男はあまりよくない輩だとわかった。
男の持つビルへ向かった
人気のないビルはどこか不気味だ
業者の者として中に潜り込んだ。こんなところに俺がいるなんて思いもしないはず
地下に向かったとき女の叫び声のような艶っぽい声が響き渡ってきた
「あれ?業者の人?」
「はい」
「君良い男だねぇ。俺の相手してよ…でも…どこかで見覚えがあるような…」
「そんなご冗談を。ここですよね?依頼の場所」
「あぁ」
中は大きなベッド以外何もない部屋だった。
ベッドの上には鎖で繋がれた女がいろんな男に弄ばれていた
目は虚ろで回りは見えていないが綺麗な人
間違いない…さなえの産みの親だ…
「悪趣味っすね」
「この女も可哀想だよね。飼い主に捨てられたんだよ。他に良いペットが見つかったみたいでね」
「そうですか。彼女使い物にならないんじゃ?」
「そうでもないけど飽きちゃって…捨てようと思っていたから業者を呼んだんだよ。これ運び出してくんない?後はそっちに任せる。好きにして。売ろうが殺そうが可愛がろうが」
「わかりました」
そのまま彼女を毛布でくるみ外へ連れ出した
車には裏の掃除屋と呼ばれている知人が乗っていた
「蓮華様どうしますか?」
「うちの専属医師のところに運んで。この人には聞かないとならないことが沢山あるから」
「わかりました」
そのまま如月の一部の者しか知らない場所へ運んで寝かせてやる。
ゆっくり意識を取り戻したみずえさんは怯えていた
「あなたは…」
「大丈夫ですよ。治療するため服とか着替えさせちゃったけど何もしませんよ。俺は如月蓮華。さなえの友人です」
「さなえの…」
「はい。さなえはどうしていますか?」
「わからないの…私はあそこに閉じ込められて随分経ってしまったから…さなえ…無事かしら…私ね…間違ってた…だから…」
こうなってしまった話を聞きその後茜に伝えた。
「初めまして。みずえさん」
「茜くん…ごめんなさい…ごめんなさい…」
「蓮華から話は聞きました。さなえはまだ俺たちのこと思い出しませんか?」
「おそらく思い出しているわ…さなえの表情が変わったもの…でも忘れた振りをしているんじゃないかしら…あなたと共にいられない…って…さなえは…とても優しい子よ…だから…過去に…私のせいで罪を犯してしまって…そんな自分があなたの側にいることは出来ないって…」
「…そうですか…」
「さなえを助けて…私はもう何もできない…合わせる顔がないの…」
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