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真実

璃人さんが帰ったあと。お互い無言だった。先に言葉を発したのは茜だった 「あのさ…さなえ…」 「ん」 「不安にさせてごめんね…」 「ん…あのさ…俺監禁されてたとき…お前と誰かがホテルに入っていく写真見せられたんだけど…」 「ホテル?何のこと?」 本当に何のことだかわからない様子の茜。首を傾げしばらく考える 「…あぁ…それって蓮華かも?お前を探しているときに一度ラブホ泊まったんだ。あの辺ってさ泊まるとこないでしょ?実家でもよかったんだけど蓮華が気を使っちゃうかなって思って。勿論何もないよ。」 「そう…」 だから何か違和感があったんだ。その姿に見覚えがあったから 「さなえ…ねぇ…許してくれる?また俺のとこ戻ってきてくれる?」 「…わかった。俺も…ごめん…」 「不安だったら教えて?俺もそういうのあったら言うから」 丁度いいタイミングで俺のスマホが鳴る。蓮華だ 「さなえ!!今どこ!?」 「えっと…帰ってきたよ。今茜と…」 「はぁ!?すぐいくからそこにいなさい!」 「は…はい…」 一方的に切られたスマホを見つめる 「蓮華何て?」 「これから来るって」 程なくしてインターフォンが鳴る 開けると蓮華とゴンちゃんが飛び込んできた 「もう!!心配したんだからね!」 「ご…ごめん…」 「何があったの?」 一通りのことを離すと二人は揃ってため息をついた 「お前ら…いい加減にして…何今さらお互い気ぃ遣ってんの?俺やゴンちゃんがどんだけ心配したかわかってんの?悠くんや理くんも心配してたんだから!!」 「「すいませんでした」」 「もう…信じらんない…」 「蓮…まぁ…落ち着け…」 プリプリ怒っている蓮華を宥めるゴンちゃん。 蓮華ともあの写真のことを話し相手は蓮華だろうというのことになった 「でも…よかった…無事で…てか部屋汚い…片付けよう!」 そういうと蓮華はさっさと掃除を始めた。それに続き皆で部屋を片付けた。 片付け終えた頃にはもう日は沈み夕食の時間 冷蔵庫には何も入っていなかったので近くのスーパーに四人で買い出しに出た

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