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番外編 1
「蒼!起きろ!朝だぞぉ!!」
「うっさい!!くそばばあ!!」
「んなっ!!そんな言葉教えてなぁい!!」
毎朝の日課…一人息子である蒼人はひたすら口が悪い…
俺も茜もそんなことなかったはずなのに…
「蒼ちゃん。誰に向かってばばあとか行ってるのぉ?」
「っ…親父…」
「ねぇ?どの口がそう言ってるの?」
茜は笑ってるけどごごごぉぉぉ!!と音がするんじゃないかというくらいの怒りを背に称えていた…
「ねぇ?蒼ちゃん」
「っ…ごめ…っ…ごめ…なさい…」
「今度言ったら…ね?」
くしゃりと頭を撫でる茜…怖い…
「は…はい…」
「よっし!ご飯食べよ!今日はテストでしょ?頭が働くようにわざわざさなえが作ってくれたんだから。ね?」
「お…おう…」
何だかんだ文句は言うけれどいつも綺麗に食べてくれる蒼。
お弁当だってちゃんと持っていってくれる。
とはいえテスト中はお弁当いらないけどね
「蒼。今日早いよね?」
「いや。友達のとこに寄ってくる。ご飯は要らない」
「わかった。気を付けてね。行ってらっしゃい」
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